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【Q-052】オフショア生保を利用してヘッジファンドに投資できると聞きました。本当ですか?
オフショア生保の商品はボンド Bond(証券業界の「債券」ではなく、保険業界の「契約」「取決」の意味)と呼ばれ、インベストメントボンド Investment Bond(IB)、マネージド・ポートフォリオボンド Managed Portfolio Bond(MPB)、パーソナライズド・ポートフォリオボンド Personalized Portfolio Bond(PPB)に大きく分けられます。 このうち最上級のPPBは一括払い型で、ファンドのほか預金・株式・債券・金などの商品も保険口座に組み込むことができ、機能としてはプライベートバンクとよく似ています。最低投資額は、保険会社にもよりますが10万ドル程度なので、ミニ・プライベートバンクとしても使われます。オフショア生保がヘッジファンドに投資し、その持ち分を小口化するため、加入者は数十万円の資金でヘッジファンドに投資することもできます。 このようにPPBはさまざまなメリットがある投資ビークルですが、やはり生命保険料を含むコストが高いのが難点です。また積立型オフショア生保とは異なり、課税の繰り延べが認められる保証はありません。 オフショア生保の税金については「海外投資の税金」【Q-013】を参照してください。 なお、保険商品はファンドよりも契約時点のキックバック率が高いため、FA(フィナンシャルアドバイザー)によっては強引に勧誘するケースもあるようですが、その熱意は商品として優れているからではないので注意が必要です。 <最終更新:2012/07/01>
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