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【Q-004】外貨預金は為替リスクがあって不利ではないのですか?
円建てで資産を評価する場合、円資産は為替の変動に影響されませんが、これは「為替リスクがない」ということではありません。全資産を円で保有している人は、円高に賭けているのと同じだからです。 サブプライム問題に端を発した市場の動揺でドル/円レートは120円台から70円台まで30%以上も切り上がりましたが、これによって円資産のドル建ての購買力は大きく上昇しました。円資産の保有者(すなわちほとんどの日本人)は賭けに勝ったわけですが、割安な海外資産に投資するなど強い通貨を有効活用しなければ円高から利益は生まれません。 逆に円安が進むと、円資産のドル(外貨建て)評価は下がります。「日本に住んでいればそんなことは関係ない」という人もいますが、円安はたんなる機会損失だけではなく、石油などの資源価格や輸入品価格の上昇を通じて生活の質を引き下げます。 グローバル化する経済のなかで、円であれドルであれ、たまたまその国に暮らしているというだけでひとつの通貨に全資産を投じるのは、為替リスクを避けているのではなく、リスクを極大化しているともいえます。 <最終更新:2012/08/01>
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