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【Q-015】海外の証券会社を利用する際の注意点を教えてください。
証券会社で株式を売買する方法に日本も海外も違いはありません。株式コード(ティッカー、シンボル)と売買株数、指値の場合は株価を入力し、「Buy」「Sell」をクリックするだけです。 株式・債券・ファンド・デリバティブなど海外市場で取引できる金融商品については「世界の金融商品Q&A」で扱っているので、ここでは基本的な注意事項だけ述べておきます。 (1) 口座の資金を管理する キャッシュ口座の場合、口座にある資金の範囲内でしか取引できないのが普通ですが、証券会社によっては、決済日までの貸越しを認めるところがあります。たとえば取引決済日が「T+3」の場合、実際の資金移動は取引 Transactionの3営業日後なので、それまでの入金を条件に株式を予約購入するわけです。 このタイプの口座の場合、株数などを間違えて入力しても、口座の資金を超えて購入できてしまうので注意が必要です。決済日までに資金が入金されないと、超過分は証券会社の判断で強制売却されてしまいます。 マージン口座の場合、長期の買建てには金利が、売建てには借り株料が発生します。 (2) マルチマネーを管理する マルチマネーの証券会社の場合、現金残高の合計がプラスになっていても、個別の通貨でマイナスになっていると借入金利が発生することがあります。 たとえばインタラクティブブローカーズに1万ドルの現金を持っていて、日本株を50万円購入したとすると、1万米ドルに対して金利が付く一方、50万円に対して借入れ金利がかかります。このままでは逆ザヤになってしまうので、不足分を米ドルから日本円に両替しなければなりません。 他のマルチマネーの証券会社でも同様の事態が生じることがあるので、通貨ごとの残高を常に確認するようにしましょう。 (3) 証拠金を管理する 口座にある資金の範囲内で取引している分には問題ありませんが、信用取引やデリバティブ(先物・オプション)取引を行なう場合は証拠金率を毎日確認する必要があります。 担保証拠金がマイナスになった場合、通常3営業日以内に入金がないと建て玉が強制決済されてしまいます。さらにアメリカの場合、信用取引規制やデイトレーディング規制などに抵触すると一定期間売買が停止されたり、最悪の場合、口座が凍結されることもあります。 <最終更新:2012/07/01>
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